やつは、ついに離婚届にサインをすると言った。 私に、慰謝料請求しないと誓約書を書かせ、保証人が自分サイドの人間がいないと難くせをつけて粘ったが、両親が頭を下げ、ついに書くと言った。 私は、ペンを渡し、「名前だけでいいから。」と、言った。 やつは、私を睨みつけ、「はぁ?全部書くよぉ。自分の本籍とか人... 続きをみる
2022年10月のブログ記事
-
-
「あなたのせいで、私の人生が狂いました!あなたのような人と出会ったせいで、バツ1になるんですよ!そのいち大事の離婚届に私の知り合いが証人ではないことへの私のこだわりなんだよ!わかるかな?」 こいつ、マジで被害者ヅラしてキモいんですけど! 大きく息をはいて、父親が言った。 「私達が、証人してるんだよ... 続きをみる
-
脂肪のカタマリごみ男は、私に、慰謝料請求しないと一筆書けば、離婚届にサインすると言った。 私は、家計簿をつけていたルーズリーフを一枚とり、「これでよい?」と、聞いた。 やつは、いきなり大きなハキハキとした声と言い方で「なんでも、どんな紙でもいいんだよ。要は、慰謝料請求しないと書けば済む話なんだよ。... 続きをみる
-
ふんぞり返り、やつは、「離婚は、できません。」と、言った。 母親が、言った。 「○○さん、あなた、経済的に破綻してますよね。そして、実際には娘のお金で生活していましたよね。今後の生活を、バイトや、実家の売却などで補うとおっしゃってましたが、できるのなら、結婚前にやられたはずですよね。でも、できない... 続きをみる
-
私達は、まわりのお客さんの好奇心に圧倒され、席を移動した。 しかし、やつに対しては効果的な場所だった。人目を異常に気にするので、やつのペースに持っていけないのだ。そして、もしも、逆上したりした時の場合に備えて人目は必要だった。 母親が見つけた4階の端には、ちょっとしたスペースのような、すりガラスで... 続きをみる
-
やつは、イスを揺らしたり、首をかしげたり、落ち着きなく店内を見回したり。黙り込んだり、ため息をついたり、急に睨んだりもした。 下出に出たような時もあれば、すごく馬鹿にしたように見下したような態度に出た。 ズボンに食い込んだ腹の脂肪が気になるときにはズボンのゴムに手を入れ、ゴムの位置を変えたりしてい... 続きをみる
-
やつが、私達がやり直すために、いや、やつが勝手にまだ婚姻関係を続けていこうとするために提示したのは、雲をつかむような、ありえない提案だった。まだ、考えてもない、具体案もないバイトをすることだった。 はい、却下!でした。 さえない貧弱オジサンには無理です!っていうか、もう私には離婚しかなかった。 こ... 続きをみる
-
「やり直します!」と、やつは言った。 父親が、「はっきり言って、君は経済的に破綻しているよね。どう生活するつもりなの?」 と聞いた。やつは、こう言った。 「あー、破綻って、お義父さん、大げさですよぉ。私の借金はあと4年で完済予定なんですよぉ。ま、それまでは、めがねちゃんにも協力してもらうというか、... 続きをみる
-
自分が熱中症になったのは、私の食事のせいだとやつは言った。 父は、続けた。「外食の提案をする前日は、家に来て焼肉したよね。」「そう毎日食べるものなのかな?」 やつは、無視して話した。「結婚する時に、めがねちゃんには好きな事をやっていいよと、言いました。それは、私がそうさせてあげなきゃと、思い、そう... 続きをみる
-
私の父親が、「やつが、泣きそうだ」とラインをしてきた話したいこと、つまり、「実力行使した理由を話せ」と、口火を切った。 やつは、Lサイズのアイスコーヒーにシロップとミルクを入れて混ぜ、半分くらい一気にストローで飲んだ。 話すのかと思いきや、はぁと、ため息をつき、今度はちびちびと飲み始めた。 私が、... 続きをみる
-
-
粗大ゴミ男は、毎日、朝晩ラインをしてきていた。 結婚相談所で、やつの化けの皮を剥がした。 それは、社会的にやつを抹殺できるような大きなことではないが、やつのことつまり、やつの個人情報を知っている人に、暴露したかった。あんなやつが、結婚相談所にぬけぬけと入会していたのだということを知らしめたかった。... 続きをみる
-
やつは、毎日、朝晩にラインをしてきた。 「僕の日記」みたいなものとか、「今さらかもしれないが、反省している」などだった。 恐らく、職場の先輩やパートさんに「なんだかわからないけど、ワガママなお嫁ちゃんが機嫌そこねて実家に帰ってしまった」的なことを話したんじゃないかと憶測した。「既読スルーしても良い... 続きをみる
-
-
-
-
-
私には離婚しかなかったが、世間体や両親のことを思うと気持ちが少し揺らいだ。 しかし、離婚しないという選択は無い。 やつは、生活力が無い上に、自己愛だけで、私を踏み台にして、結婚してから、私方のお金で、家電類や家具類を揃え、私のお金で生活に必要な食費や消耗品を出させて生きていた。 結婚相談所に登録す... 続きをみる
-
-
やつは、国産高級車の運転席でシートを倒し、脚をハンドルに乗せ、腕を組み、めをつむっていた。 私は、「私が、実家に帰ります。私が出たら入って下さい。」と言って、同居を始めて二ヶ月もたたない新居に戻り、すぐに着替えて、取り敢えず携帯の充電器など思いつくものをカバンに入れた。時刻はもう午後11時なので、... 続きをみる
-
フォトウェディングの衣装決めの日のやつの通帳残高は5000円だった。やつの現金は5000円しかなかった。もちろん、貯蓄ゼロ。 私を扶養に入れ、私の稼ぎはあてにしないからと、私に仕事を辞めさせ、自身の給料で家族を作るといった男の残金だ。 その前日に私の実家で、焼肉の夕食を皿が空になるまで食べ尽くし、... 続きをみる
-
-
やつから、玄関の鍵を開けろとラインが来たので、父親との電話を一旦切り、玄関を開けた。21時30分だった。 やつは、リビングに入り、クローゼットから買い物バッグを取り出し、うつ病の大量の薬をおもむろに入れた。 私が「どこ行くの?○○(実家のある地方)に行くの?」と、聞くと、やつは、「行く!明日、仕事... 続きをみる
-
やつが、玄関から出て行った。スマホだけ持って。私は思わず、ガチャリ!!と、玄関の鍵を掛けた。 午後8時30分。母親に電話をかけた。 「もしもし、お母さん、ムカつくよ。○○さん、出て行ったんだよ。」 母親は、私の電話の5分前にお気に入りのグラスを手から落とし、そのガラス破片を片付けているところだった... 続きをみる
-
やつが入浴を済ませたら、私は電気代とガス代の節約のためにすぐに入浴した。 私は、同居を初めてからやつが入浴したらすぐに自分も入浴していた。残り湯で風呂場も洗い、カビを防ぐようにしていた。やつは、風呂の残り湯での洗濯を嫌がったので、浴槽のお湯は無駄なく使い切りたかった。 そうやつは、匂いにも敏感で、... 続きをみる
-
その日は通帳残高が5000円、すなわち、全財産が5000円の夫婦だった。残りの10日以上を5000円で暮らさなくてはならないのに、二人で5000円以上もかかるしゃぶしゃぶバイキングに「行きたい」という夫に対して、妻は、「行けない」と言い、昼食にラーメンを用意した。妻は何度も体の具合が悪いのかと尋ね... 続きをみる
-
私は、やつの扶養に入り、専業主婦になった。それは、やつが早く子どもを欲しがったためだった。(歳のこともあるが、やつは結婚相談所に私が子どもを産めるか確認していた。)やつは、私の両親にも、私を扶養に入れると話し、「稼ぎは多くありませんが、一日も早く孫を見せれるようにしますね!」と、話した。 私は、や... 続きをみる
-
フォトウェディングを10日後に控え、衣装合わせに行った。 前日の夕食は実家で父親が焼肉をしてくれた。やつは、その一週間前に職場で熱中症になり3日間仕事を休んだ。その間私は、熱中症に良い食べ物などをネットで調べて食事作りや、薬局に飲み物を買いに走った。「めがねちゃんの違う愛情を感じました!」と、両親... 続きをみる
-
-
-
-
-
-