粗大ゴミ男との話し合い⑩
「あなたのせいで、私の人生が狂いました!あなたのような人と出会ったせいで、バツ1になるんですよ!そのいち大事の離婚届に私の知り合いが証人ではないことへの私のこだわりなんだよ!わかるかな?」
こいつ、マジで被害者ヅラしてキモいんですけど!
大きく息をはいて、父親が言った。
「私達が、証人してるんだよ。そんなにこだわることかな。娘はひどく傷つき、私達も君にだまされたことですごく傷心なんだよ。家族になろうとして信じた君に裏切られたんだよ。結婚までの君の言葉を思い出すと、私は悲しくて、情けないんだよ。数々の巧みな言葉にまんまとだまされて娘と結婚させてしまった。いい歳して自分が本当に情けないんだよ。わかるかな。君はバツ1というが、娘もバツ1になるんだよ。」
そして、続けた。
「たのむ。この通りだ。離婚届にサインして下さい。」
両親は、深々と頭を下げた。どれくらいの時間かはわからなかったが、長かったと思う。
やつは、尚更横柄な態度でふんぞり返り、ついに言った。
「あー。もう。うーん。わかりましたよ。
ペン下さい。」
ついに、書くと言った。
両親には、本当に申し訳なかった。
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