粗大ゴミ男との話し合い⑤
やつが、私達がやり直すために、いや、やつが勝手にまだ婚姻関係を続けていこうとするために提示したのは、雲をつかむような、ありえない提案だった。まだ、考えてもない、具体案もないバイトをすることだった。
はい、却下!でした。
さえない貧弱オジサンには無理です!っていうか、もう私には離婚しかなかった。
こんな、落ち武者オヤジと、二度と一緒の空間で息をしたくない。
父親があからさまに嫌な感じの態度に出たので、やつは、焦ったようにこう言った。
「あ、私が所有している実家を思いきって売却することも考えます。」
そして、大きくため息をついた。
私は思った。「はぁ~?あんなボロ屋、売れるわけない(笑)」
思っただけで、あまりにやつが哀れで口に出さなかった。
セルフ喫茶店の私達のテーブルのまわりのお客さん達が、めちゃくちゃ聞き耳をたてているのが、すごく面白い光景に映った。
私は、もう、離婚しかないと確信した。
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