フォトウェディングの衣装決めの日⑥
やつから、玄関の鍵を開けろとラインが来たので、父親との電話を一旦切り、玄関を開けた。21時30分だった。
やつは、リビングに入り、クローゼットから買い物バッグを取り出し、うつ病の大量の薬をおもむろに入れた。
私が「どこ行くの?○○(実家のある地方)に行くの?」と、聞くと、やつは、「行く!明日、仕事だけど!」と、大声で叫んだ。
そして、そのバッグを肩に掛け、車のキーを取り、また出て行った。
私は、とにかく晩御飯がもったいなくて、必死に冷静になるように?いや、とにかく、もったいなくて食べながら父親に電話をした。
父親は、「なぜ、食べてるんだ?」と、聞いた。私は「だって、もったいないよ。私のお金で買って作ったんだよ。」と、言いながら食べ続け、心配している父親は、電話を繋いだままにしてくれた。
涙も出ない。
うつ病と借金。
この仕打ち。
もう、どうしょうもないじゃん。
食べ終わると一気に冷静になった。
あんやなつ、好きでもなんでもない!
好きになれるはずもない!
ただただ、キショい!キモい!人間の着ぐるみを着ているゴミじゃん!
父親にそう話した。
母親が、「車があるかどうか見ておいで。」と言った。
私は、午後10時30分に玄関のドアを開けた。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。