離婚に向けて①
私は、真夜中といえる午後11時頃、真っ暗な駅までの田舎道を父親と電話で話しながら歩いた。考えて話しているのではなく、とにかく暗くて怖かったので電話しながら駅に向かった。
新婚でひと回り歳下の奥さんが、実家に帰ると言って、真っ暗な道を歩いているのを、やつは何とも思わない男だった。
自己愛性パーソナリティ障害。自分の要求を達成するためには、人を踏み台にできる人間だった。それにまんまとだまされ、利用された。結婚して生活していく自覚も能力もないのに、まんまとだまされてしまったのだ。
私は泣かなかった。自分に呆れ果てて、泣けなかった。
ほろ酔いや、けっこう飲んだ酔っぱらいや、残業で疲れた顔のサラリーマン達に混ざり、最終電車を乗り換えながら実家に向かった。
実家に着き、何がなんだかみたいな両親に、今まで言えずに辛かったことを話した。
両親は、絶句した。まだ父親は、やつの借金を返済してやればなんとかなるのではみたいなことを話していた。
しかし、やつは、借金まみれで生命保険や、医療保険にも加入していない。加入する金がない。生活していく金がない。
そして、いろいろな人格障害と、うつ病がある。体は太り放題で、まだまだ聞いていない病気があると予測できる。
しかし、食べさせないと、その障害からか性格からか、今日のような人格に豹変するのだ。私を標的にする人間なのだ。
母親が、「○○さんから、連絡入ってないの?こんな時間にめがねちゃんを一人で電車で帰らせたんでしょ?」と、言われラインをみた。
やつは、こう送っていた。
「何も、実家に帰ることないじゃん。今日は疲れてるから話したくない。」
私が既読スルーしてからまる二日、なんの連絡も無かった。信じられなかった。
迎えに来る気もないし、そうすることにも考えが及ばない。私が悪いと思っているのだ。
どこまでも、自己愛だけで、人の気持ちが理解ができない男。
大嫌いになった。ここまで人を憎んだことは初めてで、これからもずっと恨み続けてやると思った。一生恨み続けてやる。
私は、次の日の夜まで眠り続けた。
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