あんなやつにだまされました

数年前、結婚相談所に入会し初めて紹介された人と半年で成婚退会。入籍して3ヶ月弱、同居して2ヶ月弱で離婚。まんまとだまされました。

離婚に向けて②

やつは、私に連絡をしてこなかった。

しかし父親には、私が新居を出た翌日の夜にラインをし、「お父さん、しばらくめがねちゃんをよろしくお願いします。」と送ってきた。

父は、「わかりました。」と、返したという。


その父親にラインがきた同じ夜まで眠り続けた私は、起きてすぐに母親に、「とにかく仕事を探したいので化粧品や着替えなどを取りに戻りたい。」と話した。

やつの勤務のシフトはわかっていたのでやつの勤務している時間に母親と新居に向かうことにした。

この時には、思い悩み、うつ病なので、自殺したりしないかと思わなくもなかった。しかし、後々になり、本性を知るとそんな神経のこまやかな人間ではなく、人の形をしたゴミ以下と思った。今でも、そう思っている。ゴミ男と。


母親と新居に着いた。駐車場に、国産高級車はない。クーラーの室外機も作動していない。仕事に出ていることを確信し、室内に入った。


室内は、すごく綺麗に片付き、ベランダには洗濯物が干されていた。

炊飯器は綺麗に洗った釜が入っていた。

やつが本性をあらわさなかった時の新居だった。


母親は、やつのうつ病の山のような薬を見て「えー!」と、声をあげ、スマホで写真をとった。両親が来る時には隠していた薬の山。

私は見慣れたが、母親は、びっくりして一つ一つ成分や効用を調べていた。


リビングのテーブルの真ん中にカレンダーと来月のやつの勤務シフト表が置かれている。私は母親にこう言った。

「やつは、今夜私を連れて帰ろうとしているよ。こんなふうに置いて、来月の話をするつもりだよ。」


母親は、「さっさとつめてすぐに帰ろう!」「やつは、何とも思ってない。めがねちゃんに、今夜、ご飯を炊かせるつもりだよ。」と、言った。

まだまだ荷物は残ったが、万が一、帰宅してきてはちあわせたら面倒なので、足早に退散した。


案の定、その日の夕方私にラインがきた。

「今日、仕事終わりに迎えに行くから、一緒に帰ろ」


こいつ、全くわかってない。


私がもし何かの事件に巻き込まれ、実家に帰っていなくても平気だったのだ。

次の日の夜に父親が、私は帰ってないと言ったらどうするつもりだったのか?


私は、「迎えにきても帰らないので、迎えに来ないで下さい。電話できる時刻を教えて下さい」と、返した。