粗大ゴミ男との話し合い⑥
やつは、イスを揺らしたり、首をかしげたり、落ち着きなく店内を見回したり。黙り込んだり、ため息をついたり、急に睨んだりもした。
下出に出たような時もあれば、すごく馬鹿にしたように見下したような態度に出た。
ズボンに食い込んだ腹の脂肪が気になるときにはズボンのゴムに手を入れ、ゴムの位置を変えたりしていた。その度に、パチンと音がした。私はキモすぎて、吐き気がした。
父親が、切り出した。「もう、離婚しかないんじゃないかな。結婚前に、経済的な話をしてくれていたら、こんなことにはならなかったよね。」
やつは言った。「お義父さん、夫婦は助け合うものですよね。あと少しで完済できるんですよ。」
こいつはマジで、初めから、だますつもりだったんだ!私のお金をあてにして、楽になろうとしたんだ!
キモい!キモい!キモい!
私は、耐えられなくなり、離婚届をテーブルに出した。
「名前を書いて!時間の無駄。話す余地もないよね。」
まわりのお客さんが一斉に私達を見た。
さすがに、やつもまわりのお客さんの身を乗り出すような、耳に全身全霊を注いでいるような雰囲気にたじろいだ感じだった。
父親が、母親に他の階で人の少ないテーブル席を探すように頼み、母親が空席を見つけたので私達は、移動することにした。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。