あんなやつにだまされました

数年前、結婚相談所に入会し初めて紹介された人と半年で成婚退会。入籍して3ヶ月弱、同居して2ヶ月弱で離婚。まんまとだまされました。

結婚相談所⑥

仲人さんから次の会う場所のセッティングがあった。私の住む町の大型ショッピングモールだ。前回も書きましたが、ここは昭和の考え方で、男性が労を費やすのです。なので、私の住む町です。

ショッピングモールは、歩きながらいろいろおしゃべりしたり、お相手の興味のあるものなどわかるからという理由だった。

仲人さんからは、「どんどんお話してお相手さんをわかろうとしてね。」と、アドバイスもらいました。


やつは、ニコニコしながら待っていました。

タプタプのお腹を揺らしながらよく笑う。

何周もモールを歩き、ケーキショップに入った。

やつは、甘いものが大好きだから、ケーキセットを頼んだ。大袈裟でなく、ペロリとたいらげた。私がひとくち食べる間に!

「食べるの速いの職業病かなぁ。こんなに速かったらめがねちゃんに嫌われるかな?」と、言った。正直、どんびいた!飲んでるのかな?という速さだった。

この食欲が結婚後の恐ろしい毎日を喰いつくしていくことを、全く予想もしていなかった!


そして、2杯も別のドリンクを注文して、挙げ句に私のケーキも半分食べた。

食べない人よりましかな?と、思った。


会計の時、また伝票を持ちレジに向かったので支払うやつの後ろから2000円渡すと、「いいのに〜。」と、言いながら受け取った!

「私、そんなに食べてないよね?」と、思ったが、結婚するかもなんだから、これくらい堅実な人の方がよいのかなと思い込んだ。

だれかれなしに、年上だからと奢りまくるよりましなのかなと思い込んだ。


次の日、仲人さんから正式にお付き合いを進めますか?の連絡が来た。

結婚相談所⑤

仲人さんに言われた通り、私の住む町のレストランにて夕食となった。

やつは、大柄だけど優しくて細かな気配りのできる感じだった。管理職なので会話の運びも上手く、話は尽きないように配慮していたと思う。

やつは、地方に嫁いだ妹が一人いるだけで、両親は他界していた。

「今までずっと一人で仕事ばかりしてきたのでこれといった趣味もなく、休みには一人でドライブするだけの日々だ。これからは、めがねちゃんと一緒にドライブ行けたらいいなぁ!」と言った。

「お金には無頓着なので、もし結婚したらめがねちゃんに家計を全部任せることになると思うよ。」「めがねちゃんには、好きなことを続けさせてあげたいな。僕が仕事でかまってあげられないことが多いから、実家にもどんどん帰っていいよ。」と、言った。


さえない太っちょおじさんは、自分で人生を変えようと結婚相談所に入会したんだ。そこで、私と出会ったのか。


ラストオーダーになり、店を出ることになった。やつが伝票を持ってレジに進んだので、「あ、前回のお昼を出して頂いたので、今回は私が出します。」と、一回りも上のおじさんに社交辞令?で言ったら、「いいのに〜。」と、言いながら伝票を渡して来た。

「えっ?」約8000円!だった!額が違うよね。前回はランチだし、2000円を切っていたのに!全額出させるのか?と、思ったが、「堅実な人なのかな。」と、バカな私は思ってしまった。

次の日、仲人さんから「また会いたいとお相手さんから希望が来ています。」と、連絡が来た。

結婚相談所④

私が入会したのは大手結婚相談所。仲人さんが間に入り、お互いの気持ちを聞き、無理なら仲人さんがお断りしてくれるというところ。お見合い料金は男性が支払います。

私と会うためにお見合い料金を払ってくれたのです。

そして、お見合いのあと、仲人さんからまた会いたいか、そうでないかの問い合わせがありました。

両親は、すごく乗り気でした。仲人さんに両親からも連絡をしたようです。仲人さんからは、「すごくお似合いのカップルですよ。しかもお相手さんは地方に自己所有のご自宅をお持ちですよ。職場は大手だし、年収などバッチリですよ。お嬢様、ラッキーですよ。」と、言われたそう。そして、「お相手さんはお子様をご希望されてます。素敵なご家族が誕生するかもしれませんよ。」とも。

両親は、いいご縁が降ってきた!と、喜んでいた。


結婚相談所は、お見合いは複数の方と出来るが、交際は1ヶ月たてば同時に2名と交際できない仕組みになっていた。

毎月の料金は支払うが、次々とは紹介してもらえなくなるシステムだ。実際は一人の人に半年費やし、無理ならまた1から交際となるのだ。


私は、仲人さんに次に会うセッティングをお願いした。

やつも希望し、仲人さんは、私の住む町で会うことを進めてくれた。ここは昭和的な考え方で、男性が女性より労を費やす?感じだった。

仲人さんに言われた通り、私の仕事終わりに自宅の最寄り駅より2駅離れたレストランで待ち合わせをした。

やつは、最寄り駅でニコニコしながら待っていた。