あんなやつにだまされました

数年前、結婚相談所に入会し初めて紹介された人と半年で成婚退会。入籍して3ヶ月弱、同居して2ヶ月弱で離婚。まんまとだまされました。

悔しくて仕方ない

悔しくて仕方ないのです。

何年たってもやつの顔は忘れないし、されたことも。

こうして、今ブログを書ける気持ちになったのは、悔しい気持ちを誰かに聞いてもらいたいからです。悔しくてたまらないのです。泣き叫び、暴れたい。でも、生きていくには、働かなくちゃなりません。両親も、親戚からいろいろ言われたりしているので、私はとにかく普通に振る舞うしかしかありません。


とんでもなくミットモナイ私。

結婚してすぐに離婚した女です。

わからなかったのか?と、聞かれます。絶対に聞かれます。

わかっていたら、結婚していません。


私が、何か悪いことしましたか?という思いが駆け巡ります。


結婚したかったから、結婚相談所に入会した。条件に合う結婚相手を紹介された。相手は、大手の会社に勤務、管理職をしていた。働きぶりを見るため、数回、両親とやつの職場を見に行った。

パート従業員さんからは、「いつもよくしてもらっています。私が言うのもなんですが、よろしくお願いします。」と、声を掛けられた。

職場の働きぶりは、真面目て頼もしかった。


まさか、まさか、だまされるとは!


「次はいいことあるよ。」

必ず言われます。ないよ。ないと思うけど、「はい。」と言って笑って生きるしかない。


でも、悔しくてたまらない。

悔しくて、悔しくてしかたないのです。

成婚退会の日

いよいよ、成婚退会の日が来た。

仲人Bさんからは、大安を指定され、その日に休みをとり二人で結婚相談所へ行った。

多額の退会料金は現金で手渡しが決まりになっていた。仲人Bさんは、終始ご機嫌だった。

多額だもの。

「良いご縁があり、結ばれましたね!」とか、「お互いにどこが良かったの?」などありきたりだが、ああ結婚するんだなと実感する話や、質問だった。

プロポーズの場所や言葉など全てメモに残し、二人で写真を撮られた。


やつは、現金を用意してきた。すごく大事そうに現金入りのバッグを抱えていた。


やつは、父が話したお金に汚い人間ではなく、社会の決まりを守る人間で、父の提示していた結婚相手としての最終関門を通過したのだ。

成婚退会をし、仲人Bさんに「お幸せに!ご家族が増えたら、お知らせ下さいねー!」と、笑顔で見送られた。

この日、今までやつを推しまくっていた仲人Aさんが退職したことを聞かされた。理由は、わからなかった。しかし、あんなにやつを推していたから、まさか退職するなんて思いもよらなかった。Aさんが何年仲人をしているのかを聴いたこともなく、おしゃべり上手だからといって勝手にベテラン仲人さんと思い込んでいたのかもしれない。

なんだか少し裏切られたような気持ちだった。


その足で、私の両親に挨拶をして、入籍の日が決まった。

成婚退会の掟破り

私がやつと出会った結婚相談所には、最終の掟があった。

結婚を決め成婚退会する際に、それぞれが結婚相談所に成婚料として◎万円支払うのです。月額がリーズナブルな分、かなりの額です。二人分ですから。ちなみに婿養子になれば、女性側が全額払うことになっています。


なかにはひどいというか、ずる賢い人がいて、別れたことにして支払わない方々もいるのです。一応、地の果てまで追いかけるような文言はありますが、、。実際にはわかりません。


父が、「最終関門だな。」と、言いました。

やつには黙っておいて「出方次第で最終別れることになる」と。

つまり、「契約の初めに支払うことを約束したことを逃げるやつは、この先信用できない。その金も出せないやつは、本当に金に汚いやつだ。」ということです。


やつは成婚退会までに、交際報告、結婚申込みなど両親にもそつなく挨拶できた。

そして、足繁く我が家に通うようになり、夕食を一緒にとることが多くなった。

両親との食事の際は、普通の量を普通の速度でニコニコと食べた。帰り際には、「美味しいご飯をありがとうございます!お義母さん!具だくさんのお味噌汁、本当に美味しかったです!」と、ハキハキと話した。そしてどんどん打ち解けていった感じだった。


また、父親とは、父親の全国の城を巡るという趣味の話に対し、やつは上手く合わせ、本当に上手く合わせて「お義父さん!今度ご一緒いたしましょう!」などと言い、父親とは連絡をコツコツこなし、「僕にとっては、お義父さんではなく、本当のお父さんです!」などと、父親に長々とメールを送ってきたりしていた。


しかし、帰り際、私が車のところまで送っていった時、「素麺なら、10把は食べれるな。」とか、「ご飯は、3合たべるよ。」とか、「結婚して僕が豹変したらどうする?」などと話した。私が「はぁ?すぐに離婚します。」と、言うと「めがねちゃん、冗談だよ〜。もおー。冷たいなぁ~。」と、甘えるようなセリフが顔に全く合ってないのに、勘違いおじさんは、嬉しそうに大きな引き笑いをしていた。


いよいよ成婚退会の日が来た。