「やり直します!」と、やつは言った。
父親が、「はっきり言って、君は経済的に破綻しているよね。どう生活するつもりなの?」
と聞いた。やつは、こう言った。
「あー、破綻って、お義父さん、大げさですよぉ。私の借金はあと4年で完済予定なんですよぉ。ま、それまでは、めがねちゃんにも協力してもらうというか、夫婦は助け合うというかぁ、、。」
父親が言った。「君は、子どもを予定していたよね。家族なんて作れない状態だよね。今でも破綻しているのに、子育てはお金がかかるよ。お金はどうするつもりなのかな?」
やつは言った。「あ~、それならぁ、私がバイトしますわ!それから、私は、管理職の立場なのでシフトを増やすことも自分の采配でできるんですよぉ。フフフ。なので、一日一時間余分に働くのはどうでしょうか?」
私は、怒りをこらえながら言った。
「毎日、疲れた、疲れたと言ってたよね。バイトなんてできるわけないじゃん。腰も痛い、痛いって言ってるのに、今の仕事も、一時間だって増やしたら無理なのははっきりしてるよね!ちゃんと考えて話してます?」
やつは、敵意むき出しの目で睨み、そして薄ら笑いこう言った。
「めがねちゃん、バイトって体使うだけじゃないんだよ。パソコンでできるバイトもあるじゃん!」
私が詰め寄った。
「具体的には?」
やつは、空のアイスコーヒーの氷をグルグル混ぜて、ズルズルとストローで吸い込み、ため息をつきこう言った。
「これから、考えて資格とかとれば、何かあるじゃんかぁ~!」
私は、「こいつ、マジでヤバい。」と、めまいがした。